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交流企画「オリキャラRPG」様関連専用ブログです。 愛あふれております。
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やっぱりか!という感じですがはあはあはあはあ
まままマモルさーん大変ご馳走様でございました…!!はああああ はあ(ため息
お嫁様が可愛い もう可愛過ぎて旦那を殴り飛ばしたくなる
そして打ち返し的にらくがきしましたがこういうのは…うう…表現力って大事…ですね
恥ずかしい

旦那はお嫁様の髪をこっそり梳くのがすきです(とことんむっつり

妄想ひどくてごめんなさい

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「…ん」

少し肩が寒い気がして、ふと、不意に目が覚めた。

そこには見慣れた天井があった。
――風に乗って、静かな潮騒の音が響く。やわらかなにおい。
…そうか。今はトルナーレに帰ってきてたんだっけか。
心地よい、安心感。


…右の腕には、さらさらとした感触と、少しの重み。
ゆっくりと首を回すと、そこには、
…リタの、金糸のような髪。
リタは――俺の鎖骨の下あたりに、顔をうずめていた。

ゆっくりと、息を吸う。起こさねぇように。
…深い、小さな寝息が聞こえる。
――あぁ。
…言葉に――ならねぇ。
…自然と…頬が、ゆるむ。


起こしちまうかもしんねぇ、とは思ったが、
かまわず体勢を変え、リタの頭を両腕で抱えた。
自然、リタは俺の胸にすっぽりはまる。
…ちいせぇなあ…。

「…むぅ…ぅ」

ささやかな抗議が聞こえたが、すぐにそれも消える。
よく寝ているらしい。
息ができるように、少し、角度を変えて。
…そんなこいつの空気が…うん。…なんつうか…そう、で。


さら、とリタの髪を梳く。
絹のようだ、といつも思う。こんな上質な糸は見たことねぇが。
窓の細い角度から、朝の光が差し込む。
それに、きらきらと。
俺の無骨な指の間で、この糸が光るのを、ぼんやりと眺める。
…何もかもが――忘れられそうなこの瞬間が…俺はすきだった。


「…ごめんな…」

ぼそ、と。口からついと漏れる。
リタには聞こえねぇように。ただ、独り言のように。

いつも待たせて。
ただ、待っていてくれているこいつの優しさに甘えて。
あまりにも心地がよすぎて。
こいつが泣いているのを知りながら。
…男として、なさけねぇよな。てめぇの女を泣かすなんざ。


だが――
俺はリタと一緒になったときから、ひとつ決めたことがある。
それをいつか、果たすまで。
それが、こいつへの証を立てることと決めて。
…口に出すのは、恰好がつかねぇから…言えねぇけど。


「…俺を…その時まで…待ってて…くれるか…?」



願いにも似た。
だが…これは俺のわがままだ。
けど。

俺の胸に頬をこすりつけたリタの、額に。
触れる程度に、口付けて。

もう一度。
この細い肩を抱いて。
目を、閉じた。
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