このタイミングで久々の旦那過去話。
ここでマモルさんにばとんたっちさせていただきたいと
思いますです~~
マモルさんめっちゃ無茶ぶりでごめんなさい…!!!orz
先生の口調が激しく不安です赤ペンせんせいおねがいしま…!!
何か違和感などありましたらご遠慮なく言ってやってくださいです^^;
夫婦夫婦♪えへへ
前回までのお話
http://lufthanza.blog.shinobi.jp/Entry/121/
>>もしくは←のカテゴリ「ヴェイタ_追憶の日」をご覧下さい。
**********************
…また変わった言葉遣いの声が聞こえた。
その風貌から、…正直始めは、--医師とは思わなかった。
ここでマモルさんにばとんたっちさせていただきたいと
思いますです~~
マモルさんめっちゃ無茶ぶりでごめんなさい…!!!orz
先生の口調が激しく不安です赤ペンせんせいおねがいしま…!!
何か違和感などありましたらご遠慮なく言ってやってくださいです^^;
夫婦夫婦♪えへへ
前回までのお話
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…また変わった言葉遣いの声が聞こえた。
その風貌から、…正直始めは、--医師とは思わなかった。
「ココリータ!なんじゃ、クマ吉目ぇ醒めたんか」
「先生!おかえり!遅かったじゃないかい」
「…クマき…」
そのやり取りで--
その目に馴染む黒髪の男は、この町の医師だと悟る。
なら--この男も恩人と言うことか。
襦袢(だよな…)の袖に両手を差し入れながら、
医師と見える男は草履の音を引きずり歩いてきた。
…嬢ちゃんの格好と比べても……この男はこの町の人間じゃねぇ、か…?
むしろ近いものを感じる。いや………違ぇか。
表に立った看板をちらりと横目にしてから、もう一度男を見る。
…まっすぐ俺の前まで歩いてきた。
俺は半ば無礼にあたることを考えていたが、
男は目を細くして俺の上から下までじっと見た。
それから、にやりと笑って嬢ちゃんに振り向いた。
「でぇ?ココリータ、これからか」
「?何がだい、先生」
「なんじゃ。ワシの代わりにクマ吉を海に放ってくれるとこじゃったんと違うのか」
「っはぁあっ!?なな何言ってんだいっ!!」
…嬢ちゃんが俺の代わりに盛大に叫んでくれた。
……おぉ……成る程…そういう人種か……これは手強いんじゃねぇか……。
「がはははっ!!そんな驚くこたねぇじゃろぅ!!よっしゃ、今からやるか」
「ばばば、ばか言ってんじゃ…クマさん違うからね!?違うんだよー!!」
「………ふ」
ふ、と思わず力が抜けた。
どうやら…だいぶ癖のある御仁らしい。
「…風漢と言う。感謝する、あんたが」
「おぉ。随分と厳つい名前じゃの。出身は何処じゃ」
「…東の島国、郷の名は桜牙だ」
「…ほお」
礼の言葉を最後まで言えなかったが、
そこで、ちらりと医師の目が違う色の笑みを見せた。
「…随分遠くまで来たもんじゃの。通りでいい体格をしてる」
「--桜牙を知っているのか。」
「そりゃなあ。東の桜牙と言えば、規模は小さいが戦闘民族としてはかなり有名じゃ。
その腰のもんも、郷の作じゃろ?
なっかなか手に入らんカタナっちう武具で、世界中の好きもんが狙うっちう話じゃ」
「……そうか」
「おぉ。」
全く知らなかった、そんなこと。
桜牙は郷としては小さく、誇りはあるが
そこまで名が知れたものとは露ほども思っていなかった。
…つくづく世間知らず、という訳だ。
タタラがこしらえた、この二振りも---あの御師さん直伝の業物だ。
タタラは「まだ」だと言ったが…悔しいが、これはいいものだ。
これからはもっと---気をつけねぇといけねぇな…
「でぇ?風漢つうたか、一体こんな辺境まで何で来た?まさに行き倒れじゃったし」
「…あぁ…その」
「ね、ねぇ」
そこで、今までおとなしく話を交互に首を向けて聞いていた嬢ちゃんが、口を挟んだ。
「…くまさんはまだ病み上がりだろ?立ち話も何だし、中に入った方がいいんじゃないかい」
「あぁーぁ、そういやそうじゃったの。クマ吉、そんな訳じゃ、入った入った」
「あ…いや、随分と迷惑をかけた。これ以上は--」
「もう行く気なのかいっ…?」
弾かれたように。
嬢ちゃんはその大きな瞳を見開いて、俺の服の裾を掴んだ。
少し驚いた。
嬢ちゃん自身も--驚いたように、見えた。
「…くまさん、3日も寝込んでたんだよ?
無理してまたどっかで倒れたら、どうするんだい」
「あぁ…多分、しばらくは、大丈夫だ。そういうやつなんだ」
「…なんだか重い病なんじゃないのかい?もう少し、もう少し休みなよ」
「--」
嬢ちゃんは、ひかなかった。
少し、怒ったように--俺の顔を見上げていた。
何だろう。何が---そうさせてんだ?
ずき、と痛む。…そんな顔を--見せないでくれ。
…だが、世話になりすぎたのは事実で、『混沌』は--恐らく、暫くは疼かない。
…時間が…あとどれくれぇあんのか…わかんねぇんだ。
「クマ吉」
「…先生」
医師が、俺の肩を叩く。
にやり、と--人の悪い笑みを向けた。
「大の男がお嬢ちゃんひとりのお願いも聞いてあげられんのかぁ?
そんな急ぐこともなかろ」
「---」
「せっ、先生!」
「それにだぁ?まだ、料金をもらってねぇ」
「ああ…、そういや、そうだったな」
「聞かせてもらおか」
「…?」
「その"眼”について」
…そう、ぼそりと呟いた。
この時のヴィンは--鋭い眼光を、俺にだけ見えるようにたたえていた。
--さすがと言うか。
伊達に医師は名乗っていねぇか。
「--それひとつで、チャラじゃ」
「…わかったよ」
「え?え??」
苦笑まじりに。
踵を翻したヴィンに続いた俺に、嬢ちゃんは混乱した様子だが--ついてきた。
…今、何時かはわからねぇが、嬢ちゃんは帰らねぇでいいんだろうか。
だがまぁ、余所者の俺にとやかく言う資格はねぇ…か。
あとでそれとなく聞くか。
そして、さっきからずっと--気になっていた、「アレ」に、そろそろツッコんでおいた。
「ええと…」
「ヴィンでいい」
「じゃぁ、ヴィン。……ひとつ、良いか」
「んん?」
「…診療所の、看板。………上手く間違ってっから。」
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